iPad4とFire HD 10(2017)を使って、
Amazonプライムビデオを観て比較してみました。
(動画あり)
[公開日時: 2018年7月14日
最終更新:2020年2月1日]
※後継機種2019年モデルの記事はこちら
Fire HD 10(2019)プライムビデオを見てみた【レビュー】
※Amazonプライムビデオはこちら
目次
iPad
iPadとはApple社製のタブレット端末。
Appleの独自OSであるiOS搭載。
iPhoneの画面が大きい端末とも言える。
今回の比較で使ったのは2012年発売の
第四世代iPadなので古い機種。
2018年6月時点での最新モデルは、
iPad 第六世代(2018)と、iPad Pro(2017)。
アプリ「Amazonプライム・ビデオ」
iPadではデフォルトのままAmazonプライム・ビデオを
使うことはできません。
iOS版で無料の公式アプリ「Amazonプライム・ビデオ」
がありますので、App Storeからダウンロードし、
インストールして使う。
iPhone、iPad、iPod touchではアプリが必須。
Fire HD 10
Fire HD 10とはAmazon製のタブレット端末。
Androidをベースにした独自OSであるFire OS搭載。
今回の比較で使ったのは2017年発売モデル。
動画
「Fire HD 10 タブレット(2017)でAmazonビデオを見てみた【比較】」
Fire HD 10 タブレット (10インチHDディスプレイ) 32GB
AmazonのFireタブレットでは全機種ともに、
標準装備でAmazonプライム・ビデオをすぐに使える。
(但し、見放題はプライム会員の契約が必要。)
※Amazonプライムはこちら(映画見放題)
画面サイズと解像度の違い
iPad4とFire HD 10(2017)の画面の違い。
iPad 4は、画面サイズが9.7インチで、
解像度 2048×1536(264 ppi)。
アスペクト比は 4:3。
Fire HD 10(2017)は、画面サイズが10.1インチで、
解像度1920×1200(224ppi)。
アスペクト比は 16:10。
iPad 4 | Fire HD 10 |
9.7インチ | 10.1インチ |
2048×1536 | 1920×1200 |
264 ppi | 224ppi |
4:3 | 16:10 |
画面サイズが9と10で一段階違う印象を受けますが、
そうではありません。
iPadが9.7なので10に近く、Fireもほぼ10ということで
ほぼ同じと言える。
顕著に違うのがアスペクト比、縦横の長さの比率であり、
Fire HD 10の16:10というのはワイドスクリーン。
4:2.5とも言えます。
Apple iPadのほうが4:4の正方形に近いのです。
Amazonによれば、4:3のスクリーンの同じサイズのタブレットと比べて、
Fire HD 8は18%、Fire HD 10は22% ビデオ視聴エリアが広いと発表しています。
実際に、iPadよりも、
Fire HD 10タブレットのほうが映像の表示が大きい。
(詳しくは後述します。)
【画像】左がiPad、右がFire HD 10
画面解像度の重要性は画面サイズと関係していて、
ppiによって即座に理解できます。ppiの値が大きいほど
1インチあたりに光の粒が多いので、文字や絵をより精彩に描ける。
電子書籍の活字本もコミックのセリフでも最重要事項とも言える。
映画などの動画でも映像表示に大きく影響する。
2015年発売のFire HD 10、初代が149ppiという残念な
低解像度機種でしたが、
2017年モデルでは驚異的とも言える大幅な解像度アップが図られ
224ppiとなっています。
iPadはiPad3以降、iPad 第六世代(2018)までずっと、
そしてiPad Proでも264ppiが維持されている。
数値の上ではiPadのほうが解像度がよい、性能が高い
と言えますが、差はほぼなくなったとも言える。
縦画面と横画面の違い
iPadとFire HD 10でAmazonプライムビデオを観るのは
横画面に固定されます。
ホーム画面から全て横画面で使う。
縦画面では使えない仕様となっています。
iPadとFire HD 10は両端末とも大画面でかつ
高解像度ですから、スマホはもとより、
7インチ、8インチよりも映像が大きくて
迫力や臨場感が感じられる。
映像の余白
iPadでは上下に余白があります。
Fire HD 10は自然に全画面表示。
昔の時代、映画やテレビは
アスペクト比4:3で、いろいろな変遷を経て、
今では最新のテレビなど16:9になっています。
映画や映像作品もこれに合わせてくるわけです。
Fire HD 10では少し左右に余白ができるか、
多少横に引き延ばせば自然に全画面表示できる。
iPadは横に合わせた格好。
16:9を横で合わせると4:2.25になりますので、
iPadの縦3では2.25から余りがでる。
ゆえに上下に余白があるという解釈で間違いないはず。
実際に余白がありますから。
このiPadの余白を消すことが可能。
右上に全画面表示への切り替えボタンがありますので、
タップすると余白がなくなり、全画面表示となる。
この場合、Fire HD 10よりもiPadのほうが表示が大きい。
大きさが逆転。
明るさ
明るさのバーゲージを中央付近にしたとき、
iPadのほうが明るい。
Fireも明るさを上げれば、十分に明るくなりますので
暗めなことを気にする必要はありません。
iPadも暗くすれば十分暗くなる。
目が疲れやすいという方でも大丈夫。
両端末ともかなり暗くなって、見えないくらいですが、
暗い部屋で鑑賞したいときに役に立ちそうです。
色合い、鮮明度
iPadのほうが白く明るい印象。
逆にFire HD 10は黄色っぽく、暗い印象。
Fire HD 10の画面が黄色っぽい、暗い傾向なのは、
電子書籍、コミックでも同じでした。
おそらくディスプレイの仕様だと考えられます。
活字本や白黒中心のコミックではあまり気になりませんでしたが、
映画やドラマなど動画を見るには色合いの印象がそれなりに違う
という言い方もできる。
iPadのほうがきれいな映像、色鮮やか。
但し、Fire HD 10の映像表示が汚いとか、
きれいではないという意味ではありませんので
誤解されませんように。
好みの問題でFireのほうの色合いが好きという方も
いらっしゃるでしょう。
操作性や操作感の違い
どちらも操作感や反応速度に違いはありませんでした。
iOS版アプリもよくできています、使いやすい。
両端末ともにすぐに再生が始まり、スムーズに映像が見れる。
再生位置の変更や、10秒の先送り、戻しなども問題ない。
ダウンロード
Fire HD 10もiPadも映画・ドラマ・アニメなど作品を
端末にダウンロードできる。
インターネットを接続していないオフライン環境でも
再生して鑑賞することが可能。
但し、再生開始から48時間以内という区切りがあり、
それ以後は一旦オンラインにして認証する必要があります。
認証は自動で行われることですので、ネットにさえ接続すれば、
特に何も操作する必要はありません。
iPad全画面表示の問題点
iPadでは映像再生で上下に余白ができるものの、
全画面表示ボタンで全画面にできるとご説明しました。
しかしここに問題があります。
上下の余白をなくして拡大するので、
膨らんだ左右は画面外へ消えるのです。
単純に縦サイズを画面に合わせて大きくしているだけ
だったのです。
数字で説明するならば、
16:9の映像を縦で合わせれば、5.33:3になりますので、
iPad横幅4に対して横5.33が収まりきらず、はみ出してしまう
といった感じ。
「全画面表示」というよりも、厳密には、
「拡大表示」ボタンといったほうが正しいでしょうか。
【画像】左がiPad、右がFire HD 10
実はこの問題は深刻で、
横に表示される字幕が半分欠けたり、
最悪は消えてしまう。
字幕があることすらわからず見てしまうのです。
英語や外国語を聞いて理解できるから字幕は不要だわ、
という人であっても、
映っているはずの景色や人物が映っていないのは
映像としてかなり印象が変わりますから、
ストーリーにも影響を与えることすらありそうです。
誤解なきように補足しますと、これは全画面表示での問題。
デフォルトのiPad映像表示サイズは全画面よりも、
そしてFire HD 10よりも一回り小さくはなりますが、
字幕を含めた縦横全ての映像が
きちんと再生されますから問題ありません。
Amazonプライムビデオで【比較】iPad4 vs Fire HD 10 まとめ
Amazon プライム・ビデオに関して、
iPad4 と Fire HD 10で比較しました。
映画など映像作品に関してはワイドスクリーン
のFire HD 10が相性よいと言えそうです。
特にAmazonはAmazon プライム・ビデオでの
映画・ドラマ・アニメ見放題を強力にプッシュ
していますので、Fireタブレットもこの点を
踏まえて開発されたと考えてよいでしょう。
その最大画面サイズの端末がFire HD 10ですから、
映画が見やすくて当然と言えば当然です。
iPadは4:3という画面比率がまず不利になってしまう。
Fire HD 10より映像サイズが小さく、
全画面に拡大すればFire HD 10より大きくなりますが、
左右端が見切れてしまう欠点に注意。
ただ、映像の美しさでは強いて比較するなら、
やはりiPadのほうがきれいだなという印象も受けます。
我々がAppleのカラーに目が慣れてしまったからでしょうか。
しかし、そもそも販売価格に大きな差があることを
忘れてはいけません。
iPadは高額。最新2018年モデルでかなり価格が下がりましたが、
それでも税込で4万円から。
Fire HD 10であればなんと半額以下。
iPad最安値モデルの半額以下です。
iPad Proなどは10万前後、15万円というモデルすら存在する。
このことからもiPadのほうが高価なディスプレイを採用していて、
Fire HD 10はコストダウンしている安いディスプレイでも不思議はない。
それだけの性能差もあって然るべき。
映像がワンサイズ小さくてもよいならiPad、
大きく表示して左右が見切れても気にしないならiPad。
それでもFire HD 10はAmazonが開発しただけあって、
Amazon プライム・ビデオの使いやすさ、
相性は100%だと言い切れますし、
映像も味のある感じで再生されきちんと鑑賞できます。
特に問題もありません。
安いですしコスパまで含めると、iPadよりも
Fire HD 10のほうがおすすめ。
動画
「iPad vs Fire HD 10【比較】Amazonプライムビデオ」
※雑誌で比較した記事はこちら
Kindle雑誌で【比較】iPad4 vs Fire HD 10
※コミックで比較した記事はこちら
Kindleコミックで【比較】iPad4 vs Fire HD 10
※Amazonプライムビデオはこちら
※iPad単独での検証記事はこちら
iPadでAmazonプライムビデオを使ってみた。ダウンロードしてオフライン視聴も可能
『iPadでAmazonプライムビデオを使ってみた』
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